26年度を振りかえって(施設長より)

飛鳥晴山苑(高齢)では、一昨年度以来、特養入所者に対する「自立支援」に力を注いで参りました。私たちがその指標として重視していますのが、苑では可能な限りオムツをしないで過ごしていただこうというもの。私ども特別養護老人ホーム飛鳥晴山苑は平均年齢88歳、平均要介護度4.2という重介護特養ですから、当然といえば当然かもしれませんが、ご入所の時点ではほとんどの方がオムツを着用されています。この不快さをなんとか解消して差し上げたい。そんな気持ちから取り組み始めた「おむつゼロ」運動でしたが、排便をコントロールするため便秘がちの方に処方されている下剤を極力控え、一人おひとりの水分摂取量を調整し、トイレまで移動できるよう日常の歩行訓練を強化するなどの、細やかで、息の長い支援が必要となります。そのためゼロまでの道のりは大変険しいものとなっていますが、それでも取り組みを開始した平成25年の4月時点での日中おむつ着用率95%から、1年を経過した26年4月には69%に、さらにその1年後の27年3月末には50%を切るまでになりました。夜間就寝時の着用率は64%とまだまだ高いものの、日中の活動的な時間帯に不快なオムツから解放され、トイレでの排便が可能となった方が入所者152名中の半数にもなったこと、しかもそれが私どものような重介護特養での成果であるという点では、少し誇らしい気持ちで新年度(27年度)を迎えることができました。今年度(27年度)にはこの「おむつゼロに」とどまらず、普通食化や胃瘻からの開放など、多角的な自立支援に一層の努力をかたむけてまいります。

また、経営基盤の強化等についても、27年度もISO認証を継続し、さらにはよく知られている「京セラ・原価管理方式」の経営手法も取り入れるなど、「質が高く、安定的な経営」が継続できるよう努めてまいりますので、ご協力、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

飛鳥晴山苑(高齢)施設長 佐長史朗

「四季便りあすか」2015・春号ができました。

飛鳥晴山苑の広報紙「四季便りあすか」の2015年春号(№8)ができあがりました。

ご利用者様やご家族にお配りしていますがこちらからもご覧いただけます。。

お読みになってご意見、ご感想などをお聞かせいただければ幸いです。

【№23】最期の時まで、その人らしく

特養の役割が揺れ動いている。特養は“終のすみか”。最後の時を迎えるまで、ゆったり過ごせる場所。これが多くの方にとってのイメージだろう。その場合の介護職員の一番の仕事は、目の前で発生している生活上の困難を速やかに取り除いてあげること、可能な限り快適に過ごしていただけるよう“そっと手助けする”というイメージとなる。
しかし、一方では最後の時まで“その人らしく”過ごしていただきたいという思いがある。その方が少し前までできていたこと、例えばご自分の箸で食事を摂ること、おむつをせずにトイレで排せつすること、ご自分の足で行きたいところに行けること。そんなささやかな“その人らしさ=尊厳”を取り戻すお手伝いこそが、特養の役割。そんな考え方もある。「そんな無理をしなくとも」「いやいや、少しでも元気に」。介護職員もその二つの考え方の間で揺れ動いている。
ただ、飛鳥晴山苑としては、一昨年から“少しでも元気に”をテーマに様ざまな試みをしている。その結果、日中のおむつ着用率が95%から51%に減少。まったく歩けなかった方が歩いて散歩する姿も多く見かけるようにもなった。この自立支援にさらに力を注ぐこと。これを27年度の課題としたい。