下瀬坂の窓から

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【№9】私ごとで、恐縮ですが

私ごとで恐縮ですが、現在、要介護2の母は当年とって97歳。数年ほど前から、郷里の実家はそのままにして、1年のうちの半分ほどは私の住まいで、後の半年は姉の家で過ごしてもらっています。本人にしてみれば、落ち着かない、遠慮の多い毎日なのだと思いますが、そのことに不平ひとつ言わず淡々と、週5日、それぞれの近所にあるデイサービスに通うのを楽しみにしている。そんな穏やかな日々が、なんとかここ数年続いていますが、日常、細やかにかかわっている妻や姉には「あれ?」と感じることも多くなってきたようです。ありがたいことにこれまではトイレも入浴もちょっと見守りをしていれば一人で心配なくできてきましたが、時にトイレの失敗をする、それを悟られないように汚れた下着を箪笥の奥にしまってしまう、失敗したことも忘れてしまっている、何度もお風呂に入ろうする、数分おきに、日付や、曜日を聞いてくる、など等。姉と顔を合わせると、「(自宅での暮らしも)ソロソロかねえ、次のことも?」があいさつ代わり。ジワリと寂しさが募る毎日ですが、ただ飛鳥晴山苑にご入所されている方のご家族から見ると、97歳にしてこの程度の失敗や困難は、「ノー、プロブレム」。妻の献身に感謝しつつ、100歳までは何とか自宅で!と思う晩夏の夕暮れです。

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